バットマンの敵役である悪のカリスマJOKERのヒストリー。
ゴッサムシティ(架空の街)でしがないピエロ(大道芸人)の仕事(宣伝広告屋)をしているアーサー・フラックは母と二人だけで暮らしている。
貧しく街のクソガキにもからかわれ殴られ蹴られやりきれない思いである。
アーサーはこの生活から逃れるためにコメディアンをめざしている。
貧富の差が激しい時代でアーサーだけでなく多くの人々が不満を抱え生きている。
そんな時、アーサーは ロバート・デ・ニーロ演じるテレビの人気司会者マレー・フランクリンに認められ彼のテレビショーに出演できるようになるのだが。
底辺から脱出しようとするアーサーが後に何故、非情な悪人JOKERになってしまうのかが描かれるのだが、観ていて切なくなってしまうような映画だなと思う。
クソガキにも上から目線のサラリーマンにも虐げられいじめられる。
母親にも人気司会者ロバート・デ・ニーロも裏切られる。
やるせない。
こういう過去があったなら心優しいアーサーがJOKERになってしまっても仕方がないような気もしてしまう。
実際、アメリカでは間違っても子供に見せないように警告する投稿があるとのことです。(アメリカでは保護者が同伴するばR15の映画でも子供が鑑賞できるということです。)
ジョーカーが出ていてもバットマンは出ません。
バットマンの映画と違うという警告をわざわざ発信されているという。
映画はヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞し、アカデミー賞をもとも言われているとのこと。
主役のアーサー・フラック役のホアキン・フェニックスこの映画のために24キロも減量したということです。
映画のキャッチフレーズ「本当の悪は笑顔の中にある」はごもっともという感じ。
不気味な笑顔、笑いの中の悲しみ、憎しみ。
JOKERが怖い。
この新しくオープンした有楽町の丸の内ピカデリーのドルビーシネマで観たのだが、たしかに音響は素晴らしい。
360度から音が聴こえるようである。
座席も普通の映画館より広い。
まあ、鑑賞料金は2,500円と少し高いので当然か。